しあわせ日記

5月21日(火)考え方を変える
 私は「幸せになる考え方」とか「くよくよしない考え方」とか、幸せになる(不幸にならない)ための考え方をいろいろと工夫しています。それもできるだけ、具体的な考え方(心の中で使える言葉)を心がけています。

 具体的で役に立つ考え方がいちばんの幸せになる方法ではないかとも思うのです。
 幸せになる方法は他にもいろいろありますが、最終的には心の状態が(現状よりも少しでも)よくなることが重要です。つらい気もちが少しでもラクになれたり、いい気分になれたり、幸せを感じられたりすることです。
 心模様に直接大きな影響を与えるのが自分の考え(心の中の言葉)なのです。

 幸せになるためには、(自分のまわりの)現実を変える方法と、自分の心(おもに考え方)を変える方法があると思います。
 現実が容易に変えられるのならばそうすればいいでしょう。でも現実はなかなか自分の思い通りにはなりません。そういう時には少しでも幸せになれる考え方ができたらいいんじゃないかと思うのです。
 また、現状のままでも考え方しだいで幸せを感じられることがあると思うのです。

 幸せになるために、「考え方を変える」努力をしてみてはどうかと思うのです。
 でも一方、「本多さんの書いていることはよくわかるんだけど、それができないんだよねー」という人がいるのも確かです。
 ということで、考え方を変えるとどうなるのか、どうしたら考え方を変えることができるのかなどについてよく考えてみたいと思います。



5月22日(水)考え方と感情
 「考え方を変える」効果はいろいろあると思いますが、私はまず「感情が変わる」ことだと考えています。
 たとえば、人がイヤなことをした時に、「なんだコイツは」のような思い(無意識の考え)があるとイライラしたり腹が立ったり悲しくなったりしてしまいます。そこで、「こういう人もいる」と考える(心の中で言う)ことができれば、イヤな気もちは軽くなり心が少しラクになれます。

 イヤな感情は、うまく気分転換ができないと、悪い気分として残ります。
 気分が悪いとその原因(人/自分/環境/運など)を悪く考えてさらに気分を悪くしがちです。悪い感情と悪い考えの悪循環になってしまうこともあります。
 感情が先か考えが先か、わからないこともありますが、私たちが直接変えることができるのは思考です。感情は、思考を変えること(+それによっての行動)で、間接的に変えることができるのだと思います。
 悪い気分に流されて不幸になる考え方をしないようにするというのも「考え方を変える」ことだと思います。それが感情と思考の悪循環を断ち、気分良く生活することにもつながると思うのです。

 感情・気分が悪いというのは、それ自体が幸せなことではありません。また、くよくよ/イライラ/しょんぼりなどして過ごしていては、幸せにもなりにくいと思います。
 いい気もち・気分のほうが、自分の幸せになる方法も実践しやすく、幸せになりやすいのです。

 「いいことは当たり前、悪いことは不幸だ」のように考えるのと、「いいことは好!好!(と素直に喜び)、悪いことはハオハオ(と受け入れる)」のように考えられるのと、どちらが幸せに暮らせるでしょうか?
 実際に起きた出来事は同じでも、考え方が変わればより幸せに(不幸でなく)過ごせると思うのです。



5月23日(木)性格は変えられない
 考え方は性格。性格は変えられない。だから、「考え方を変える」なんでできない。
 こんなふうに考える人もいます。

 『くよくよしない考え方』の本の帯には、「“くよくよ”“イライラ”しやすいのは性格というより、考え方のクセ(習慣)」と書いてあります。
 ここでは、考え方を「クセ」「習慣」「性格」「習性」の4つと考えてみることにしましょう。

 『くよくよしない考え方』では「私にはこういうことでくよくよするクセがある」など、「考え方はクセ」ということを強調しました。主に悪いクセ(考え方)を指しています。
 そういうクセがあるのは事実だし、クセがでてしまうのはしかたがありません。悪いクセがでた時に気づいてやめればいいということです。

 クセにはいいクセもあります。たとえば、「ハオハオ」という私の心の口グセです。
 いいクセは「習慣」と考えたらいいと思います。習慣は心がけしだいで身につけることができます。いい考え方の習慣をつけるようにすればいいわけです。

 「性格」というと意味が広くなってしまいますが、考え方に性格が影響するのは確かです。
 その人の根の性格というのは変えられないのだと思います。でもそれはほんの一部のような気がします。
 考え方をちょっと変えたら(たとえば、「いいことは好!好! 悪いことはハオハオ」という考え方を身につけただけで)、性格が変わったように感じられるかもしれません。
 それでも、変えられない性格、それによる変えられない考え方もあると思います。でもそれが好ましくない場合、それに自分が気づくことができれば、してしまった考えはともかく、その後で考え直す(考えを途中で変える)ことはできると思います。自分の不幸になる考え方に気づき、幸せになる考え方を心がける習慣をもてばいいのです。

 言葉的には、「考え方は習性」かな?と最近考えています。
 習性には、クセと習慣と性格の要素が入っていると思えるからです。
 まぁ、言葉はともかく、「考え方は性格だから変えられない」と最初からあきらめないほうが、自分のためにいいと思うのです。

 『くよくよしない考え方』の増刷が決定しました!!

好!好!    良かった!良かった!    めでたし!めでたし!



5月24日(金)自分を変えるのは難しい
 「考え方を変える」ということは「自分を変える」とも言えるでしょう。長い歳月をかけて形成してきた自分(の考え方)を変えるのは大変なことです。クセでも習慣でも性格でも習性でも、それを変えるのは難しいことなのです。

 『くよくよしない考え方』には次のように書きました。
「自分を変える」ということは一大事業だと思うのです。そう簡単にはできないのが当たり前なのではないでしょうか。でも努力を続ければ少しずつできるようになります。
 自分(の考え方)を変えることは、「難しい」「努力が必要」「時間がかかる」というのは当たり前です。
 それを覚悟した上で、まず、「自分を変えよう」「幸せになる考え方ができるように努力しよう」と強く決意することだと思います。

 ちょっと試してみてうまくできないから、「私にはできない」「私には合わない」などと言って努力をやめてしまってはできるようになるわけがありません。
 「幸せになりたい」と本気で思うのなら、できるように努力を続けること。自分に合いそうな考え方を見つけ、自分に合うように工夫を続けることが大事なのです。

 私の経験では、毎年少しずつ幸せになる考え方ができるようになってきたという感じです。でも、以前の自分に比べたら、ずっと幸せに暮らせるようになれたのです。

 幸せになるために、強い意志をもって、努力を続けることが必要だと思うのです。



5月25日(土)幸せ向きの考え方
 どういう考え方をしたら自分の心が幸せの方向に“少しでも”動くか?
 それが大事なのです。
 と言っても、不幸な人が急にすごく幸せになることはめったにないでしょう。今よりも少しだけ幸せ向きになることならほとんどの場合にできるでしょう。

 絶望している時には、少しでも希望がもてるように。
 つらい時には、少しでもラクになれるように。
 ふつうの時には、ちょっと気分よくなれるように、小さな幸せを感じられるように、幸せになれることを始められるように。
 いいことがあった時には、素直に喜び、幸せを確かに感じられるように。
 幸せな時には、幸せを十分に味わえるように。

 たとえば、「明日があるさ」でも「まぁいいか」でも「やりたいことをやろう」でも「好!好!」でも「幸せだなぁ」でもいいのです。
 このような単純な考えでも心が少しは幸せ向きに動くのです。

 幸せ向きの考え方ができて、少しでも心が幸せ(向き)になれたら、喜んだほうがいいと思います。
 このHPを読んで「少しラクになれました」と喜んでくださる読者の方がたくさんいます。一方中には、「こんなのじゃあ、幸せになんてなれない」という人もいます。どちらの人が幸せになりやすいのでしょうか。

 余程幸せな時以外は、幸せ向きの考え方がきっとあります。
 少しでも幸せ(向き)になる考え方を心がけることと、少しでも幸せ(向き)になれたら喜ぶこと、この二つができるようになれば、今よりも相当に幸せに暮らせるようになれるでしょう。



5月26日(日)考え直す
 「考え方を変える」と言っても、考えることがガラっと変わるわけではありません。
 まずは、「考えを途中で変える」「考え直す」と考えたほうがわかりやすいと思います。

 「考え直す」第一のチャンスは、イヤな気もちになった時です。
 イヤな気もちになった時には、「不幸になる考え方をしているからではないか?」と自問し(私の場合、答えはいつもYES)、ひとまず今の考えをストップできればいいのです。
 続いて、(少しでも幸せ向きの気もちになれる)「幸せになる考え方は?」と幸せになる考え方を心がければいいのです。

 ふだん無意識の時には、今までの考え方の習性に従って考えています。いつも無意識の考えに身を任せていては考え方を変えることはできません。
 「幸せになる考え方をしよう」と意識すれば、考え方を変えることはできます。
 はじめは「今の幸せになる考え方は?」と考えます。自分の好きな/得意な幸せになる考え方のレパートリーが増えてくれば、すぐに思いつくようになれます。

 自分の考えをいい方向に考え直せる習慣がつけば、必ず幸せになっていけると思います。
 考え直しを繰り返し、幸せになる考え方が身についてくれば、自然にそういう考え方ができるようになれます。



5月27日(月)好ましい考えを選ぶ
 最初に思いついた一つの考えがイヤな気もちを伴うのなら、別の考えを探してみましょう。
 そして、比べてみよう。どちらが自分にとって好ましいか?

 自分の考えは最初に思いついた一つだけではありません。ましてやイヤな気もちになった考えは、それだけが自分の考えだとは思わずに、他の考えを探してみたほうがいいでしょう。
 人には他の考えを探すという素晴らしい能力があるのです。

 イヤな気もちになる考えの中には、間違っているものや、不確かなものや、勝手な思いこみのような考えも多いのです。
 「本当?(絶対?)」と疑ってみたほうがいいと思います。

 別の考え方が見つかったら、比べてみればいいのです。
 「幸せに(暮らせるように)なりたい」と思うのなら、どちらを考えるほうが自分(の心)にとって好ましいか?

 成り行き任せの考えだけに左右されないように注意して、自分にとって好ましい考えを選べたら、と思います。



5月28日(火)得意のパターンをもつ
 幸せになる考え方ができるようになるためには、自分の得意な考え方のパターンをもつのがいいと思います。

 私の場合には、まず「ハオハオ」。それで済ませることもたくさんあります。それで済まない場合には、「3Hの考え方」を心がけます。
 物事を考える時には5つのヒントがあります。
 難しい問題は、紙に書いて考えます。
 迷った時には、「○○もよし、□□もよし」という考え方を使います。
 他にもいろんな得意な考え方があります。

 得意のパターンがあれば、無意識に自然に使えます。
 「ハオハオ」は私の心の口グセになっていますから、思わず心の中で言っています。
 イヤな事があった時には、「ハオハオとやり過ごす」ことができます。
 いいことがあった時には「好!好!」と素直に喜ぶことができます。
 また、私は「困った時のハオハオ頼み」と言って、困った時には「ハオハオ」を使えばなんとかなるんじゃないかと思っています。これはけっこう心強いものです。

 一つでも自分の得意技があれば、生活の中でけっこう役に立つでしょう。
 自分なりの得意な考え方のパターンをもち、一つ一つレパートリーを増やすことができたら、と思います。



5月29日(水)自分の進歩を喜ぶ
 「考え方を変える」のは「自分を変える」とも言える、自分にとっての一大事業であり、時間がかかるものです。
 そのための努力を続けるのに大切なのが、自分の進歩を知ることだと思います。

・不幸になる考え方のクセを知ることができた。
・クセがでたことにその場で気づけるようになった。
・気づいたクセ(考え)をストップできるようになった。
・くよくよしない考え方ができて、少しはラクになれるようになった。
・クセに気づいたことを、いいきっかけにできるようになった。
・クセがでる回数が減った。
・イヤな気もちで過ごす時間が減った。
・幸せになる考え方ができて、幸せを感じられるようになった。
・幸せな気分で過ごせる時間が増えてきた。
・少しずつ幸せに暮らせるようになっている。
・以前の自分と比べたら、相当に幸せになれた。

 このようなことを自覚し、小さな進歩を喜べたら、と思います。
 そうすれば、これからも努力を続けていこうと思えるし、将来にもっと期待がもてるのではないでしょうか。



5月30日(木)工夫と努力を続ける
 どうしたら「考え方を変える」ことができるのか?
 その方策は、「工夫と努力を続ける」ことに尽きると思うのです。

 不幸になる考え方をしないように、幸せになる考え方ができるように、工夫と努力を続ければ少しずつできるようになれるのです。
 でも、その進歩には波があるように思います。

 私の実感としては、階段のような感じでしょうか。時々壁があって、それを乗り越えるとステップアップするようなイメージです。こういう進歩の過程ってけっこうあるような気がします。それについて、前から考えていることがあります。
 大きい波があって、その波全体は右肩上がりなのです。すると、それは階段型に近いのではないか、ということです。わかりやすいのは、紙に波をいくつか続けて横方向に書きます。その紙を45度反時計回りに傾けると階段型に近く見えませんか?

 要は、努力を続けていれば、波はあるが右肩上がりに進歩できるということです。
 進歩には波があってなかなか進まないこともあります。でも努力を続けていれば実力は少しずつついているのです。それがいい波と重なって現れた時に、ステップアップしたように感じられるのではないか、ということです。

 『くよくよとない考え方』では、「自分を省みる時間を持つ」ことをおすすめしました。
一日の終わりでも、週末でもいいから、自分の生活の中でイヤな気もちになった時を想い返してみれば、きっと気づけることがあると思います。

 生活の中でくよくよしない考え方を試してみたら、その時のことを省みるのもいいことです。「どうだったか?」「どのくらい心にいい影響があったか?」を想い出して、少しでもいい効果があったら喜べばいい。少なくとも自分が試したことをほめ、少しでも進歩したと感じられたらそれを喜べばいいのです。
 試してみて違和感を感じたら、自分に合いそうな形・言葉遣いにアレンジしてみてください。「こうしてみたらどうだろう」などと自分なりに工夫すると効果がアップすることがよくあります。 「くよくよ改善ノート」でも日記でも、どんな形式でもいいから書いてみるのもいい方法です。

 このような自省をしながら工夫と努力を続ければ、「一つ一つ、少しずつ」着実に進歩することができるでしょう。
 あきらめて努力をやめてしまわない限り、少しずつ考え方を変えていけると思うのです。(当たり前かもしれませんが、そしてそれが難しいことだとも思いますが、それしかないんじゃないかと思うのです)



5月31日(金)考え方が変われば○○が変わる
 考え方が変われば、感情(気もち)が変わります。
 考え方が幸せなものに変わると、気分よく生活できるようになれます。
 気分よく生活できると、幸せに暮らしやすくなります。

 考え方が変われば、行動が変わります。
 幸せになる考え方ができると、幸せになる行動をすることができます。
 幸せになる行動をすれば、現実が幸せなものに変わっていきます。

 人に対する考え方が変われば、人に対する自分が変わります。
 人を思いやる心がもてれば、人に対する接し方が変わります。
 思いやりをもって人に接すれば、人間関係がよくなります。

 幸せになる考え方ができると、それなりに幸せに暮らせるようになります。
 それなりに幸せに暮らせるようになると、自分とその生き方を肯定できるようになれます。
 自分とその生き方が肯定できるようになると、人に左右されずに幸せに生きられます。

 考え方が変われば、価値観が変わります。
 価値観が変われば、選択が変わります。
 幸せになる選択ができるようになると、人生が変わります。

 こんなふうに、私は実感しています。


   

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