しあわせ日記

言い訳が自分の足を引っ張っている

 言い訳を考えることがクセになっている人もいるでしょう。
 何かをやろうかどうか考える時に、すぐにやれない理由を考えてしまう。
 何かができない時に、すぐにできない理由を考えてしまう。
 悪い事があった時に、すぐに自分に責任がないことを示そうとしてしまう。
 うまくいかないことがあるのは、すぐに誰かのせいや環境のせいだと考えてしまう。

 言い訳の言葉もいろいろあるでしょう。
 「忙しいから」「こういう問題があるから」「難しいから」「大変だから」「やる気がでないから」「疲れているから」「私は何も(悪いことは)していない」「私はこれだけやっている」「あの人が××だから」「組織(社会)が悪いから」「私は××だから」……。

 『何かをしたい者は手段を見つけ、
  何もしたくない者は言い訳を見つける』 アラビアのことわざ

 すぐに言い訳を考えるというのは、はじめからあきらめているということです。できない理由(たとえば、感謝できない理由自分を愛せない理由幸せになれない理由)が見つかると、できないことが確定してしまいます。それでは、本当はできることもできなくなってしまいます。自分で自分の可能性を小さくしてしまっていいのでしょうか。
 自分にはできないこともあります。それはしかたがありません。だとしても、言い訳する必要はないでしょう。
 言い訳を考えるのは、限られた自分の時間とエネルギーの無駄遣いです。その時間があったら、他に自分にできるいいことを考えたほうがいいでしょう。

 つい言い訳を考えてしまっても、それに気づいて考え直すことができればいいのです。
 たとえば、「やれない理由(言い訳)を考えるより、どうしたらやれるかを考えよう」「できない原因がわかったのなら、それをヒントにできる方法を考えよう」「言い訳を考える時間があるのなら、何かいいことを始めよう」などと考えを切り替えられるといいでしょう。
 そのためには、まず、「私には言い訳を考えるクセがある」と自覚することが大事です。
 そうすれば、自分の言い訳に気づけ、「言い訳するのはやめよう」「言い訳していても幸せにはなれない。幸せになれることをしよう」などと考えられるようにもなれるでしょう。

 もっともよくないのは、過去の事を理由にして、今努力するのを怠る言い訳です。
 たとえば、過去に別れた相手に「裏切られた」と言って、いつまでもくよくよしている人がいます。きびしい言い方をさせてもらえば、「『裏切られた』という言葉を、自分が今幸せになる努力をしない言い訳にしている」のではないでしょうか。
 「相手が悪い」(自分のせいではない)ということで言い訳にしやすいのかもしれません。
 自分が今不幸なのは、過去の不幸な出来事のせいだけでなく、今幸せになる努力をしていないせいもあるのです。
 時には自分にきびしく、「言い訳にしていない?」と問いかけることも必要なのではないでしょうか。

 自分が幸せになるために気をつけたほうがいいのは、自分に対する言い訳です。
 自分に対する言い訳を考えつくことで自分の心を守っているという側面もありますが、自分が幸せになれることをしない結果になってしまいます。
 自分に言い訳することが、自分が幸せになることの足を引っ張っている、とも言えるでしょう。

 言い訳を考えることに時間を費やしても、イヤな気分になるだけです。
 過去や人や環境のせいにしているだけでは、何も変わりません。過去は変えらないし、人も環境も容易には変わらないでしょう。
 また、言い訳を続けている限り、自分も変わりません。自分が変わらなければ、同じことの繰り返しになるでしょう。
 言い訳を考えるクセをできるだけやめることができたらいいのではないでしょうか。



   

次の日の日記

最新の日記

ホームページ