
しあわせ日記
求め過ぎの考え方が不満や不幸を生む
何事もやり過ぎはよくありません。
やり過ぎないために役立つ幸せになる考え方が「○○はいいこと、○○過ぎるのはよくないこと」です。たとえば、
「働くのはいいこと、働き過ぎるのは・・・」
「遊ぶのはいいこと、遊び過ぎるのは・・・」
「考えるのはいいこと、考え過ぎるのは・・・」
これらのように、「○○」にいろんな言葉を入れて使うことができます。
この考え方を使う目的は、悪い状況に気づいた時に、早く原因を知り対処することです。
悪い状況とは、イヤな感じ、気分が悪いなどの心理的なこと、疲れた、胃が痛い、体調が悪いなどの身体的なこと、うまくいかない、行動できないなどの事象的なこと……。
自分の悪い状況に気づいたら、「○○過ぎではないか?」と自問してみると、気づけることがあるはずです。原因がわかれば、対処法を考えることができます。たとえば、力を抜く、控えめにする、休む、気分転換をする、考え方を変える、やり方を変える……。
ここで一つ注意することは、「○○過ぎはよくないこと」の、よくないのは「過ぎる」ことであって「○○」ではない、ということです。
たとえば、食べ過ぎ、飲み過ぎ、寝過ぎならわかりやすいでしょう。要は、過ぎなければいいことなのです。
たとえば、「気を遣い過ぎるのはよくない」からといって、「気を遣わなければいい」と考えるのはどうかと思います。過ぎない程度に気を遣うことができるといいのでしょう。
「○○はいいこと」というのを忘れずに、過ぎない程度に“いいこと”ができたらいいのです。
◇「頑張るのはいいこと、頑張り過ぎるのは……」
「頑張るのはいいこと」という思い込みが強過ぎて、頑張り過ぎてしまう人は多いでしょう。頑張り過ぎて疲れ切ってしまうとミスが多くなったり、効率が悪くなったりしてしまいます。
ここで問題になるのは、「過ぎる」の基準です。
すごく悪い状態に陥る前に、どこかでストップをかけなければなりません。
その基準は人それぞれです。自分の身体や心の状態と強さ、自分の価値観やポリシーなどで判断するしかありません。
ほんの少し気分がよくないだけでやめてしまうのも、いつまでも悪い状況のまま続けてしまうのも、問題があるでしょう。その時々に自分で考えて判断すればいいのです。
他にもいろんな考え方ができるでしょう。
「もう少し力を抜いてやろう」「リラックス、リラックス」
「(大きな問題なく)手を抜く方法はないだろうか?」
「楽しもう」「楽しむ工夫をしよう」「気分転換しよう」
「休もう」「やる時は集中してやって、休む時はしっかり休もう」
「どうしてもダメなら、(自分を守るために)やめてもいい」
その時々に自分がいいと思う考え方を選択できるようになれるといいでしょう。
◇「求め過ぎは不幸の元」
「求めるのはいいこと、求め過ぎると不幸になる」です。夢や愛や幸せを求めるのはいいことです。ただし、高望みし過ぎ、多くを求め過ぎ、執着し過ぎなどで、「○○が得られないと、幸せになれない」「○○がないから、不幸だ」などと思ってしまうのは不幸になる考え方です。
「人に求め過ぎるのも不幸の元」です。人にイライラするのは、相手が変わることを心の中で期待しているからでしょう。「○○してくれない」と不満に思うのも、相手への期待が強いからでしょう。
「自分に求め過ぎるのも不幸の元」です。「完璧主義は不幸の元」です。
自分が、イヤな気もちになったりつらくなったりした時には、「何かを求め過ぎ?」と自問してみると、何かに気づけることがあるはずです。
「求め過ぎは不幸の元」と考えるだけでも、心の力を抜き、少しはラクになれるでしょう。
また、あなたが悩み苦しんでいるのなら、「考え過ぎではないか?」。あなたが慢性的に疲れているなら、「頑張り過ぎ(もしくは、遊び過ぎ)ではないか?」。あなたが今不満を感じているなら、「求め過ぎではないか?」。こんなふうに自問してみてください。
そして、「○○はいいこと、○○過ぎは……」を自分なりにアレンジして、言葉にしてみてください。たとえば、「考えることはいいこと、考え過ぎるから苦しくなる」「頑張るのはいいこと、頑張り過ぎないように少し力を抜こう」「遊ぶのはいいこと、遊び過ぎなければ問題なし」「求めることはいいこと、求め過ぎるから不幸になる」。こんなふうに考えられるだけでも、「○○過ぎ」から自分を助けだせるようになれるでしょう。