読書日記

  所有する気持ち

 『魂をゆさぶる禅の名言』(高田明和)より、
 所有する気持ちが強ければ強いほど、それを返す時は悲嘆にくれることになるのです。一方、所有する気持ちが弱ければ生存競争に勝てないということになり、これも不幸の原因になります。
 私たちはより良い生活をしたいと努力します。しかし、同時に「この幸福は一時的なもので、いずれはお返ししなくてはならない時期が来る」と自覚していることも大事です。
 所有する気持ちが強すぎると、持っている幸福を守ろうと必死になったり、失うことを恐れたりして、幸福でなくなってしまいます。その幸福を失ったときには、不幸に陥ることになるのでしょう。
 また、所有している幸福も「当たり前」と思ってしまうと、幸福を感じられなくなってしまいます。自分が今持っている幸福を味わうことで、幸福の最中に幸福を感じることが大事だと思います。

 反対に、所有する気持ちが弱すぎて、持っている幸福を不用意に失ってしまうのもよくないのでしょう。
 また、所有したいという気持ちが弱すぎると、幸福を求めて努力できなくなり、幸福になるのは難しいのでしょう。

幸福を望むことは 好好  望まなすぎるのは ハオハオ

 所有している幸福は、いずれは失われるものです。出会いがあれば、必ず別れがあるのです。生まれたものは、いつか滅っします。
 そのことを自覚し、持っている幸福を固守しないほうがいいのでしょう。
 幸福はたくさんあるのです。一つの幸福が失われたとしても、他の幸福がたくさんあるのです。
 また、「持つ」幸福だけでなく「ある」幸福を大切にできるといいでしょう。
 常に今ある一つの幸福を大切に生きられるようになるといいのかもしれません。



   

次の日の日記

最新の日記

魂をゆさぶる禅の名言』高田明和

ホームページ