読書日記

  やがて死ぬやっちゃ

 『魂をゆさぶる禅の名言』(高田明和)より、
 「あいつもやがて死ぬやっちゃ」 朝比奈宗源老師

 『小さいことにくよくよするな!』という本を書いたリチャード・カールソンも“100年たてば誰もいなくなる。そう思えば気が楽になる”と言っています。

 あいつも自分もそのうちに死ぬのだという言葉は、ユーモラスでありながら、自分の置かれている立場を客観的に見せてくれるのです。
 すごくイヤな(ことをした)人がいても、「あいつもやがて死ぬやっちゃ」と思い出せば、ちょっとぐらいのことは「しかたがない」「大目に見てやろう」などと考えやすいのではないでしょうか。
 さらに、「100年たてば、あいつも自分ももういないんだ。こんなことはもうどうでもいい」と考え、「こんなことを考えるより、○○しよう」のように心を切り替えられると、なおいいでしょう。

 自分についても同様の考え方ができます。
 自分がミスをしたり、自分に欠点があったり、何か問題を抱えていたとしても、「やがてどうでもいいことになる」と考えられるといいのでしょう。
 その前に、「1年たったら忘れてしまうこと?」と考えてみれば、「小さいことだ」と思えることも多いと思います。

 リチャード・カールソンさんの本は、私もいろいろ読んでいます。
 幸せになる考え方にいちばん影響を受けた先生だと思っています。

 時がたてば自然解消する問題がたくさんあります。
 個人の悩みなど、その人が死んでしまえばなくなるのです。そういう意味では、すべての問題は自然解消する、とも言えるのでしょう。
 いつかは自然に解消するとわかっているのなら、その問題は放っておいて、もっと自分が幸せになれることに、自分の限られた時間とエネルギーを使ったほうがいいのではないでしょうか。

 「人はみんな死ぬ。私もいつか死ぬ。それまでは一生懸命や」のように考えられる人もいます。



   

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