読書日記

  ここ、今

 『魂をゆさぶる禅の名言』(高田明和)より、
「世の中は、ここよりほかはなかりけり、よそはゆかれず、わきにゃおられず。
 世の中は、今よりほかはなかりけり、昨日は過ぎつ、明日は来たらず」
 自分にとっての現実の世の中は、「ここ」だけです。
 よそのことはよその人の問題であって、自分は関わらなくていいのです。
 人の幸せを見て羨んだり嫉妬したり落ち込んだりするのは、ここ(にいる自分の心)を大切にしていません(人の幸せをどう考えるか)。
 今よそにいるイヤな人の(した)ことを考えて悲しんだり怒ったりするのは、ここを大切にしていません(いっしょにいない時にはイヤな人のことを考えるのはよそう)。

 そして、ここにある自分の問題は自分で対処しなければなりません。
 自分の人生の主役は自分しかいないのですから。脇役のように生きるのは、自分のためによくないのです。

 自分が現実に生きられるのは、「今」だけです。
 過去に起こったことはどうしようもないのです(過ぎたことでくよくよしない)。
 未来のことはわからないのです(不安な気もちで過ごさない)。

 幸せになるためには、「ここ」「今」が大事なのです。
 今を大切に生きることで、「今は幸せ」と思えるようになれるといいのではないでしょうか。



   

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