読書日記

  死ぬまでは一生懸命

 『がばいばあちゃん 幸せの教え』(島田洋七)より、
「聖徳太子も死んだし、徳川家康も死んだ。うちのじいちゃんも死んだばい。そして私もいつか死ぬ。それまでは一生懸命や」

 ばあちゃんにとってみれば、じいちゃんは一番大切で尊敬してた人やったでしょう。その人が天国という暖かいところで待っていてくれる。例え自分が死ぬことになっても、大事な人が待っていてくれるなら脅えもなくなりますわね。
 でも待っていてくれる人には、現世の面白かった話をたくさん土産に持っていかなきゃ、折角の再会もつまらないよ。だから今を一生懸命生きたほうがいい。
 人間は誰でもいつかは死ぬ。
 どんなに偉大な人でも、それを回避することはできない。

 ということは、自分のまわりの人もいつかは死ぬ。それはとてもつらいことですが、しかたがないのです。
 ですから、まわりの人が生きているうちにその人にしたいこと(たとえば、感謝の気もちを伝える、親孝行など)があれば、少しでもやっておけるといいのではないでしょうか。

 ということは、自分もいつかは死ぬ。死の恐怖に脅えすぎて、今をつらい気もちで過ごすのはよくないでしょう。
 むしろ、限られた人生だからどう生きるかが大事なのでしょう。死を想うことで生を感じ、大切にできるようになれるといいのではないでしょうか。
 また、時間の余裕があるときに、生きているうちにしたいことを考えてみるのもいいでしょう。そのうちの一つだけでも、今やれることがあれば実践できるといいのではないでしょうか。

 大切な人の死に際しては、その人がいつも見守っていてくれる、天国で待っていてくれるなどと考えることで、今を大切に生きられるようになれるのなら、それもいいのではないでしょうか。



   

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