読書日記

  心が飢えてしまうのは

『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。

心が飢えてしまうのは、
 上の欲にエネルギーを多く食われるからである

 (『老子』第75章「民之飢、以其上食税之多」)

 人が生きていくためには、心にも食物(栄養)が必要なのだと思います。
 それが足りなければ、心が飢えることになるのでしょう。
 幸せを感じることが心の栄養になるのです。

 心が飢えている人は、自分が欲する幸せを求めすぎているのかもしれません。
 たとえば、成功(それに伴う、名声・地位・大金など)、愛(理想的な相手からの)、将来の幸せ・安心、・・・。
 求めることに一生懸命すぎて、今の生活をまったく楽しめない、少しも幸せを感じられない、というような人もいるでしょう。
 心が栄養失調では、欲しい幸せを求める力も十分には出ないのではないでしょうか。

 自分が現在得られるものを食べて、それをエネルギーにして、さらなる幸せを求めて努力すればいいのです(今の幸せと、さらなる幸せを追求)。
 高級料理を食べなくても、今の自分が食べられるものをちゃんと味わえれば、心の栄養になるのです(たとえば、好きな時間をもつまわりの人や自然とふれあう)。
 理想は、仕事や夢や愛などの中で心の栄養を摂りながら、それをエネルギーに進むことでしょう(仕事の幸せ夢や目標を愉しむ人を愛する幸せを感じる)。



   

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