読書日記

  柔軟な心

『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。

強固な木が強風に遭って折れやすいように、
 強固な心は強い逆風では折れて不幸から立ち直れない。
 柔軟な心は逆風のあと早く立ち上り、幸せになりやすい

 (『老子』第76章「木強則折、強大処下、柔弱処上」)

 強い力に力で対抗しようとすると、自分より強い(たとえば、強者/組織/自然などの)力にはかなわず、敗れ去ってしまいます。
 本当に強い人とは、一時的に傾いても立ち直れる人だと思います(しかも、何度でも)。

 自分より強い力には逆らわずに、うまく受け流すことでなんとかやり過ごすことができればいいのです。
 強い力が過ぎ去ったら、早めに立ち直ることができると、なおいいでしょう。
 そのような“柳に風”流のしなやかな強さを身につけることができるといいのではないでしょうか。

 幸せになるためには強大な力はいらないのです。必要なのは心の余裕でしょう。
 厳しい環境で生き残れるのは、強い人ではなく、しなやかに適応できる柔軟な心をもつ人なのだと思います。



   

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