読書日記
幸せの道の歩き方
『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。
「
幸せの道を背伸びして歩いたり、大股で歩いたりする人は、
つまずきやすく、いずれ疲れて歩けなくなる。
自分を幸せに見せようとする人、自分は常に正しいと思う人、
自慢する人は、幸せの道を歩き続けることはできない。
このようなことは幸せの道において余計なことである。
真に幸せの道を行こうとする人はしないように心がける
」
(『老子』第24章「企者不立、跨者不行、自見者不明、自是者不彰、自伐者無功、
自矜者不長、其在道也、曰余食贅行、物或悪之、故有道者不処」)
幸せの道は、生涯歩き続けられる道です。
今の自分にはまだできないことを無理してやろうとしたり、急いで幸せになろうとしたりすると、
壁に強くぶつかったり
、
落とし穴に落ちたり
、疲れきったりしてしまい、自分の幸せの道をあきらめることにもなりかねません。
幸せの道は、自分の経験をとおして
幸せになる心の働き
をを身につけていく、学びの道、成長の道です。
学ぶ上で大切なのは
謙虚であり
、
素直なこと
だと思います(
自慢は知恵の行き止まり
)。
幸せの道の歩き方は決して難しいものではありません。
未来のことや他人のことなど、余計なことにとらわれずに、幸せになる心の働きを「
一つ一つ、少しずつ
」身につけていけばいいのです。
幸せの道の歩き方は、ごくふつうに
マイペース
で行けばいいのです。
そのためには、無理をしない、焦らない、見栄をはらない、傲慢にならないのような自戒を忘れなければいいのだと思います。
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老子』から学ぶ幸せの道
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