読書日記

  謙虚になる

 『幸せになるための罪深き7つの知恵』(ロジャー・フーズデン)より、
「我々が手に入れられる、たった一つの知恵
 それは謙虚になるという知恵だ
 謙虚には、終わりがない」 T・S・エリオット

 悩みの特効薬を求めるのではなくて、謙虚になることでこそ、私たちは地上にしっかりと足を踏ん張って、自分の本来のあり方を受け入れることができます。
 悩みを、すぐに、完全に、解決できる方法(特効薬)だけを求めると、答えが見つからずにいつまでも苦しみ続けることになる場合があるでしょう。
 現実には、すぐには解決できない問題もあれば、完全には解決できない問題もあれば、自分にはどうしようもない(解決不能な)問題もあります。
 悩みの特効薬を求めてしまうのは、「人間(自分)には完全解決できない問題はない」のような全能感が無意識にあるのかもしれません。

 「自分には(すぐには/完全には)解決できない問題もある」「人生にはどうしようもないこともある」「自分は未熟(な人間)である」というように謙虚に考えることができれば、問題に対する取り組み方も変わるでしょう。
 すぐには解決できない問題には、じっくり取り組む
 問題によっては、完全解決を求めない
 どうしようないことは、できるだけ考えないように心がけ、慢性的な問題としてうまくつあっていく覚悟をする。
 また、悩みや問題があっても幸せに暮らすように心がける。

 未熟な自分弱い自分を謙虚に受け入れることができれば、悩みや問題も「自分を育てる試練」「すべてのことはいい経験」などと考え、成長していくことができるでしょう。
 悩みへのいちばんの対策は、自分を強くすること、人間として成長することではないでしょうか。



   

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