読書日記

  11 静寂の幸福(瞑想者)

 『「裸のサル」の幸福論』(デズモンド・モリス)より、
 これは、世界から身を引き離して、黙想に耽ることで得られる幸福の形です。瞑想者の目標は心の平和を見いだすことです。
 もし瞑想者が本当に内面の探求によって幸福を見つけ出せるなら、理論的には彼らは、より長い間その幸福を維持することが出来るはずです。
 宗教(の修行)者、哲学者、隠遁者のような特別の人にしか、このような瞑想者の幸福は得られないのかもしれません。
 物事を考えるのが大好きで、物事がわかる喜びを感じられる人は、似たような幸福を味わえることはあるでしょう。
 心静かに過ごす時間を楽しめる人は、そういう静寂の幸福を感じられるのではないでしょうか。

 心の平和を望む人は多いと思います。
 心の平和を得るためには、できるだけ不幸にならないように、そして、気分よく生活できるように心がけることが大事ではないかと思います。
 ただし、平和の幸せを本当に感じられるのは、争いのつらさを身にしみて感じた人なのかもしれません。

平和は 好好

 内面の探求によって幸福を見つけ出すとしたら、自分がもっている幸福に気づき、それを「幸せだなぁ」と思え、何度も幸福感を味わえるようになることではないかと思います。そうすれば、その幸福をより長い間維持することが出来るでしょう。

 幸福には、強い幸福感を得られるものもありますが、ここにあるような静かな幸福や穏やかな幸福もあります。そういう幸福のほうが持続しやすく、生活全体を幸せなものにするためには役立つと思います。
 私が考える理想は、気分よく生活する中で、時々いろんな幸せを感じられるようになることです。



   

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