読書日記

  5 官能の幸福(快楽主義者)

 『「裸のサル」の幸福論』(デズモンド・モリス)より、
 「何が幸福の瞬間をもたらすか」と問われれば、多くの人はおいしい食事や性的体験、あるいは何らかの肉体的快楽を挙げるでしょう。
 飢餓状態の時に食べ物を食べたり、倒れそうなほどノドが渇いている時に水を飲んだりすることは、創造しうる何物にも及ばないくらいの幸福感を与えてくれるでしょう。
 動物は、快感原則(・苦痛原則)に従って生きています。要は、「快感を得られるように、また、苦痛を避けるように、行動する」ということです。
 人間も動物の一種であり、快感・快楽によって幸福感を得られます。

 快感も(広い意味での)幸福感の一つだと思います。
 快感を感じたときに、「幸せだなぁ」と心から思えれば、(狭い意味での)幸福感を感じることもできます。

 快感・快楽を感じられるもの(事・人・物)はたくさんあります。それに飢えている時にはより強い幸福感を得られます。
 快感・快楽から幸福感を感じるため大切なのは、素直な心だと思います。

あー 好!好!  幸せだなぁ

 幸福には、大きな幸福も中ぐらいの幸福も小さな幸福もあります。
 日々、いくつもの幸福を感じるためには、小さな幸福を感じられるようになることが肝心です。小さな幸福を感じやすいのが快感・快楽を感じられるもの(事・人・物)です。

 快感・快楽をバカにすることなく、快楽に溺れることもなく、快感を愉しみ、自分が幸せに暮らすために役立てられるといいのではないでしょうか。



   

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