読書日記

  6 脳の幸福(知識人)

 『「裸のサル」の幸福論』(デズモンド・モリス)より、
 人間の脳は進化の過程で肥大化し、現在では脳内でゲームを楽しむだけで幸福感を作り出せるまでになりました。
 こうしたゲームはさまざまで、カードゲームやコンピューターゲームのような単純なものから、芸術的創造や科学的研究のような高度なものまであります。
 何かを「楽しむ」ことは幸福感につながります。
 ゲームは娯楽の一種であっても、楽しみやすく、容易に夢中になれるものです。
 それによって、それなりの幸福感を得られるとともに、いい気分転換になったりイヤなことを忘れられたりするような効用もあると思います。

 ゲームと言っても、いろいろあるでしょう。
 トランプや花札などの昔からあるカードゲーム、将棋や囲碁やチェスなどの知的ゲーム、ゲーム機やパソコンを使うゲーム、スポーツの試合、・・・。
 ゲームを自分でやる(プレイする)のではなく、観戦する楽しみもあります。

 美術・音楽などの芸術的創造やいろんな学問の研究などを“ゲーム”と考えて楽しむこともできるのでしょう。
 とすれば、人生の中のさまざまなことは“ゲーム”と考えて楽しむことも可能なのでしょう。たとえば、自分の夢を実現するゲーム、恋愛ゲーム、冒険ゲーム・・・人生ゲーム

 ゲームは主に脳の働きによって楽しめるのでしょう。
 幸福感は脳の中に生じるもの(脳内物質)です。
 脳の働きをよくすることで幸福になれるといいのではないでしょうか(『「快感する脳」が人生を変える』)。

 ゲームを楽しめるのは余裕があるからだと思います。
 心の余裕は幸福になるために大切なものです。
 ゲームを楽しむような心の余裕をもって、生きていけるようになれたらいいのかもしれません。



   

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