飢える
お腹がすいていると、食べ物がよりおいしく感じられます。
のどが渇いていると、飲み物がよりおいしく感じられます。
適度に疲れていると、眠るのがより心地よく感じられます。
このようなことを利用して、少し(飢えを)我慢することで、より楽しめることがいろいろあるのではないでしょうか。たとえば、お腹がすいた時に、「次のご飯はおいしいぞ。(もうちょっと我慢すると、もっとおいしいぞ)」という感じでしょうか。
逆に、お腹がいっぱいの時には何を食べてもあまり幸せを感じられない、というようなこともあるでしょう。
時には、飢える経験をしてみるのもいいのではないでしょうか。
そうすることで、そのもの(事/人/物)の価値を再認識できれば、より楽しめるようになれるのではないでしょうか。
飢えた時やそのものが無い時のことを想像してみることで、その大切さがわかれば、それをより味わうことができるかもしれません。
自分が過去に飢えた経験がある人は、その時を想い出してみればいいでしょう。
そういう意味では、運悪く飢えてしまった時には、そのものの大切さを知るチャンスとも言えるでしょう。
たとえば、大切な人との別れでは、つらい思いや寂しい思いするでしょうが、まわりの人の大切さを知り、「まだいるまわりの人や次に出逢う人を大切にしよう」と思うことも可能なのではないでしょうか。
“飢える”ことをヒントに、もの(事/人/物)の大切さを知り、それをより楽しめるようになれたらいいのではないでしょうか。