死ぬことの恐れを真に克服するには、ただ一つの方法しかなく、その方法は、生命に執着しないこと、生命を所有として経験しないこと、によるものである。自らの生命は自分の持ち物という思いが強いと、それだけそれを失うこと、すなわち死が恐ろしくなるのかもしれません。
死ぬことの恐れをなくすことは、死の準備として始まってはならないのであって、持つ様式を減少し、ある様式を増大するためのたえざる努力として始まらなければならない。スピノザが言うように、賢明な人は生について考え、死については考えない。
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