読書日記

  私はダメな人間

 PHP7月号の『明日への思い』は、松岡修造さん(プロテニスプレーヤー)。
 「私はダメな人間なんです」と言う人がいます。何がダメだと思うのと聞くと、「何事もすぐに諦めてしまうんです」と答える。どうしてすぐに諦めてしまうのと突っ込むと、答えに詰まってしまう。要するに、それほどの努力をせずに諦めているだけなのです。
 「ああ、自分はダメな人間なんだ」。努力するのがしんどいから、ダメな自分を認めて楽になりたいだけなのです。
 誰にでもうまくできないことはあるし、諦めたほうがいいこともあると思います。
 でも、「何事も」「すぐに」諦めてしまうのは、自分のためによくないでしょう。

 自分が本当に望むこと・やりたいことなら、「すぐに」諦めないほうがいいでしょう。
 やれるだけの努力をやって、可能性がないとわかったのなら、諦める決断もしやすいし、後悔も少ないでしょう。
 (もっと)やればできたかもしれないのに、努力をせずに諦めた場合、後悔が残るのではないでしょうか。

 「何事も(すぐに)」諦めて努力しなければ、得られる幸せは少ないでしょう。
 努力にはそれなりのしんどさはあるでしょうが、努力の過程を楽しむことは工夫しだいで可能だと思います。
 また、しんどい経験をずっとしないことは、自分を甘やかすことになるでしょう。自分を弱くしてしまい、将来、苦しむのは自分です。

 「自分はダメ(な人間)だ」などと自分を悪く考えないほうがいいでしょう。
 つい、そう思ってしまう人は、自分に対する考え方を改めるように努力して、「自分は自分(でいい)」と思えるようになるといいでしょう。

 「自分はダメな人間」と思い込むことは、自分(の人生)を諦めているようなものです。
 自分を見放すのではなく、自分(の可能性)に期待してあげることが大切なのではないでしょうか。



   

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