読書日記

  覚悟をもって今に軸足を置く

 PHP2月号の『明日への思い』は、養老孟司さん(解剖学者)。
 人間が自然の存在である限り、いつどうなるかはわかりません。突然の病や不慮の事故も十分に起こりうる。
 人間にとって100%のこととは、死ぬこと以外には一つもないのです。何も「どうせ死ぬんだから」と投げやりになるということではありません。恐る恐る生きる必要もない。
 ただ、常に覚悟を心にもって生きることです。不確定な未来に軸足を置くのではなく、今という時間に軸足を置くこと。今日という日、目の前の小さな命に心を寄せることです。
 人生、いつ何が起こるかわかりません。老後の心配など役に立たないのかもしれません。
 不確定な未来に軸足を置いて、「将来のため」と今(の幸せ)をおろそかにしてしまうのは、自分のためによくないのではないでしょうか。

 人間、誰にでも「死」が訪れます。
 かといって、死を恐れたり自暴自棄になって生きるのは不幸になる生き方です。
 逆に時には、「死」を想うことで「生」についてよく考えてみることで自分の幸せにつなげられるといいのでしょう。たとえば、自分の幸せ・生活・生き方なんのために生きるのか生きているうちにしたいことなど。

 その上で、「死」も含めて「将来」のことよりも、「今」を大切にするように心がけて生きたほうがいいのではないでしょうか。
 今を楽しみ、今感じられる身近にある幸せ(事・人・物)を大切に生活できるといいのだと思います。



   

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