読書日記

　　「フローの幸福」と「ストックの幸福」

　『幸福の方程式』（山田昌弘＋電通チームハピネス）より、
　ダニエル・カーネマン教授の説によると、幸福には「フローの幸福」と「ストックの幸福」があります。
　「フローの幸福」とは、自分に好ましい刺激を受けたときに刹那的に感じる幸福です。宝くじに当った瞬間、競技で一着になった瞬間、おいしいものを食べた瞬間に感じる幸福感です。
　それに対して「ストックの幸福」は、ある程度の期間安定している幸福感です。「あなたはふだんの生活でどの程度満足していますか」と尋ねている、内閣府の「生活満足度」はこのような幸福感を測定したものだと考えられます。
　「幸福になる」には「一時的に幸福になる」と「日常的に幸福になる」があります。

　幸福なことがあったときに幸福を感じるのは一時的・刹那的に「フローな幸福」になれたのです。
　また、自分の好きなもの（事・人・物）と関わっている最中に楽しめたり夢中になれたりするのも「フローな幸福」です。

　「あなたは幸せですか？」に「はい」と答えられる人、「今は幸福」「現在の生活に満足している」と言える人は日常的に「ストックの幸福」になれているのでしょう。
　「生きがい」や「愛」もある程度の期間継続する「ストックの幸福」だと思います。

　「フローの幸福」であっても、日常的な習慣として感じられるのなら、「ストックの幸福」に近いように思います。
　また、「フローの幸福」によって幸福感を何度も感じることで、「今は幸福」という自覚が生まれ、「ストックの幸福」になるのでしょう。
　幸福を感じる習慣などの幸福習慣を身につけることが日常的な「ストックの幸福」につながるのではないでしょうか。



　　　

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