読書日記

  社会に貢献する物語

 『幸福の方程式』(山田昌弘+電通チームハピネス)より、
 消費の物語に代わる新しい幸福の物語・その2「社会に貢献する物語」。
 「社会に貢献する物語」とは、個人と社会との関係のなかから生み出される物語です。
 利他的な行動は偽善的であると言われがちですが、幸福論の立場からは利他的であることによって自分の力を認識する「自尊心」や、少しずつでも社会が良くなっていくという期待を持つことによる「手ごたえ実感」による幸福を得られるので、理にかなった行動といえるのです。
 人を幸福にすることは、自分が幸福になる方法の一つです。
 幸福にしたい人を自分の力で幸福にできるのは、とてもうれしいことであり、幸福感を得られます。
 多くの人に喜んでもらえたり、社会に貢献できたりすることは、大きな幸福だと思います。

 そういうことができる自分(の力)を認めることができれば、自尊心を高めることにもなるでしょう。人の役に立てるということは、自分の存在価値にもなると思います。
 さらに、人や社会への貢献を続けていくなかで、その成果を認めて手ごたえ実感を感じられるのも幸福なことです。

 人を幸福にする利他的な行動に対して「偽善(者)」と言う人がいるかもしれません。
 そういう言葉が多少気になっても苦にせずに、「自分が幸福になるために、人を幸福にするのだ」と考えればいいのだと思います。

 自分が幸福になる方法の一つとして、人を愛する幸せを感じられるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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