読書日記

  過程で得られる幸福感

 『21世紀人のための大いなる生き方』(監修・土屋公三)より、
 幸福とは、何かはっきりした形のあるものではない。いいかえれば幸福とは、それを具体的につかむことができるような到達目標ではなく、それに向かって、自分の意欲と情熱を燃やす過程のなかで得られる心の充実感、充足感である。

 目標が一歩一歩実現されていくときに、私たちは生きている喜びを感じます。生きている喜び、これこそが幸福感であり、人生の成功感ではないでしょうか。
 「幸福とは何か」については、いろんな考え方があると思います。
 ただ、自分が幸福になりたいと思うのなら、幸福感を大事にしたほうがいいでしょう。

 また、一時的に幸福感を得られるものはたくさんありますが、日常的に幸福になるためには過程のなかで得られる幸福感が重要なのではないでしょうか。
 たとえば、夢や目標をもって生きる場合には、目標達成という結果の幸福だけでなく、日々の充実感や努力の過程を楽しむことが重要。
 たとえば、愛については、余計なことを考えるよりも、一緒にいて幸福を感じることが大事。
 たとえば、人生についても、何をするかよりも、生きているうちにどれだけ幸福を感じられるかが重要。

 到達目標は達成か断念によって終了しますが、人生目標に終わりはありません。
 たとえば、夢をもち続けよう人を愛し続けよう自分を育てよう
 人生目標のなかで、充実感や達成感を得られるのは大きな喜びです。また、自身の進歩を感じられることも喜びです。それらに生きている喜びを感じられる人もいるでしょう。
 自分の人生目標を生涯もち続けられたら、それだけでも幸福だし、人生の成功と思ってもいいのではないでしょうか。



   

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