読書日記

  物質的満足と精神的満足

 『自分を生かす人生』(本多静六)より、
 いかに聖人君子でも、長く食わずにはいられないから、われわれは努力実行によって物質的に満足を得ることと、心の修養によって精神的に満足することの2つの満足によってはじめてその幸福が実現されるのである。
 したがって、人は自分の実行能力と自分の心持ちとにふさわしい生活を営む時、もっとも完全な幸福に浸り得るわけである。
 聖人君子はともかく、私たち凡人は、精神的なことだけで幸福になることはできないでしょう。物質的・経済的・社会的などの環境がある程度満たされていないと、幸福に暮らすことは難しいでしょう。
 そのためには、自分の努力によって幸福を得ることが重要です。

 その一方で、幸福を感じる修養をつむことで、特別な幸福がなくても日常的に幸福を感じられるようになれるといいでしょう。
 幸福を感じる能力が高まれば、境遇に支配されることなく、低いレベルの環境でも幸福に暮らせるようになれると思います。

 求めすぎは不幸の元です。
 自分に合った幸福な生活・生き方ができるといいのでしょう。
 そのためには、自分の幸福を知り、また達成可能な(幸福の)目標をもって努力することが大事でしょう。
 また時には、自分の幸せや生活や生き方を考え直し自分らしく生きられるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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自分を生かす人生』本多静六

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