読書日記

  自分の努力によって得る幸福

 『自分を生かす人生』(本多静六)より、
 幸福は自己の欲望が満たされた状態には相違ないが、その欲望が満たされるのには、自分の努力による場合と偶然の場合とがある。
 自分の努力によって得た幸福は、たとえその分量は少なくとも、心の中に起こる快感は絶大なものであるから、それが度重なるに従い、ついには自分の努力一つで自分の幸福を増大し得ることを悟り、内心いよいよ快活となって勇気が起こり、ついに偉大なる成功を成し遂げ、大幸福者となるのである。
 自分の努力(自力)によって得られる幸福もあれば、他のもの(他力)や偶然によって得られる幸福もあります。
 思いがけない幸福がうれしい場合もありますが、自分が求める幸福が、しかも自分の努力の結果として得られるほうが幸福感は強いでしょう。努力の量や困難や苦労が多ければ、なおさらでしょう。
 また、自分が求めていない幸福が起きても気づかなかったりあまり喜べなかったりすることが多いような気もします。

 自分の努力の結果、幸福が得られた場合、そういう自分に充足感を感じることができ、また努力したくなるのではないでしょうか。
 そういうことが続き、幸福を求める努力の習慣ができると、なおいいでしょう。
 また、その過程で得られる自信も大きく、自分を成長させることにもなるでしょう。
 努力の習慣のある人とない人とでは、その人生で得られる幸福の質も量も大きく違ってくるでしょう。

 他力の幸福を待っていても、いつ幸福になれるかわかりません。
 自分が求める幸福に向かって努力していれば、幸福になれることを期待できます。ワクワク感をもって生活できるといいのではないでしょうか。
 努力の過程を楽しめたら、なおいいでしょう、



   

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自分を生かす人生』本多静六

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