読書日記

　　天地自然の理に従う

　『人生談義』（松下幸之助）より、
　商売、経営に発展の秘訣があるとすれば、天地自然の理に従うということでしょうな。雨が降れば傘をさすがごとくに、平凡なことを当たり前にやるということにつきるのではないかという気がするのです。

　けれども、当たり前のことを当たり前にやるのはなかなかむずかしい。人間というものは、ともすれば、私心、私的な感情にとらわれて、雨の中を傘もささずに歩き出すようなことをしがちですな。
　何かを成し遂げるためにも、生きていく上でも、自然の理に従う（無理をしない、やるべきことを・やるべきときにやる）ことが大事なのではないでしょうか。

むりをしないでなまけない （相田みつを）

　無理をしないためには、自然体で、自分のペースで進むことも大切だと思います。

　また、将来のことが不安になることもあるでしょうが、そうなるかどうかまだわからないことを今心配してもしたかがありません。
　実際に、そうなった場合に、できることをすればいいのでしょう。

雨が降れば傘をさす （松下幸之助）

　その時々によく考えて、やるべきことをやればいいのです。一つ一つにちゃんと対処できれば大丈夫なのです。そのためには、道理を知る素直な心が必要なのかもしれません。
　また、私的な感情や欲望や思い込みなどにとらわれて、悪い判断や対応をしないように、私心にとらわれない心をもつことができるといいのでしょう。

　どんな目標でも努力の積み重ねで達成できるのです。いい努力を続けることが大事でしょう。
　やる気をなくしたり、不安に負けたり、落ち込んだりして、いい努力ができなくなってしまうのも自分のためによくありません。

　自分なりの目標をもって、天地自然の理に従って一日一日を大切に生きていれば、着実に達成に近づいていけるのではないでしょうか。



　　　

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『人生談義』松下幸之助

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