しあわせ日記

11月1日(水) 私心にとらわれない心

 『素直な心になるために』(松下幸之助)より、
 素直な心というものは、私利私欲にとらわれることのない心、私心にとらわれることのない心である。
 誰でも自分の利益を考えます。それは当然のことです。
 誰にでもたくさんの欲があり、その時々に何かの欲に従って行動し、欲を満たすことで快感を得ることができます。(快感原則
 欲があるから、人間は生き続けられる、また、幸せになれるのだとも思います。

 素直な心になるために問題なのは、「とらわれる」ことです。
 一つのものにとらわれてしまい、他のものが見えなくなってしまうことで、人間として大切なものを失ってしまうことがあります。
 人間として大切なものの第一が“素直な心”なのかもしれません。

 いろんなものにとらわれてしまう人がします。
 お金、地位、名誉、名声、成績、業績、夢、目標、愛する人、人づきあい、世間体、健康、・・・。
 これらはすべて、本来は幸せに結びつくものだと思います。

 ところが、とらわれてしまうと、人のことが見えなくなって、平気で人を傷つけたり、人をダマしたり、人を裏切ったり、人を陥れたりしてしまう人がいます。。
 物事の善悪を見失って、犯罪行為をおかしたり、人間として恥ずかしいことをしたりしてしまう人もいます。
 自分を見失って、自分の心や体を害することをしたり、自分の人生を台無しにするようなことをしてしまう人もいます。

 「○○が得られないと、幸せになれない」と思い込んでしまうのは、一つの幸せにとらわれていると言えるでしょう。
 「私は××だから、幸せになれない」と思い込んでしまうのは、一つの不幸にとらわれていると言えるでしょう。
 「幸せはたくさんある」「悩みや問題があっても(それなりに)幸せに暮らすことはできる」というのが、幸せになる考え方であり、一つの幸不幸にとらわれない“素直な心”とも言えるのではないでしょうか。

 “素直な心”とは“幸せになれる心”と言ってもいいのではないかと思います。
 素直な心を養うためには、まず、素直な心になりたいという強い願いをもちつづけることが必要である。



   

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◇「松下幸之助の名言集

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