読書日記

  言葉が言葉をひき出す

 『幸福は幸福を呼ぶ』(宇野千代)より、
 言葉が言葉をひき出す。
 前の言葉があとの言葉もひき出す。その自分の言葉でもっと亢奮(こうふん)したり、腹を立てたり、もっと情深くなったりする。
 言葉がさきに立って感情を支配する。
 自分の言葉は自分の感情に影響を与えます。ケンカで相手に文句を言っているうちにますます怒りが強くなったりします。反対に、いいもの(事・人・物)に出合ったときに「いいなぁ」「幸せだなぁ」などと言うと幸せな気もちがふくらみます。
 言葉には出さない心の中の言葉(考え)によっても感情は変わります。不幸になる考え方をすれば悪感情は強くなり、幸せになる考え方をすれば悪感情は小さくなります。

 悪感情が強いと不幸になる考え方をしやすくなり、さらに悪感情を強くし、悪循環になってしまうこともあります。悪い考えが行動に結びつくと不幸の悪循環になってしまうこともあります。
 反対に、気分がよければ幸せになる考え方や行動をしやすくなり、幸せの好循環になることもあります。

 悪感情を小さくするためには、まず物事の受けとめ方が大事です。悪いことはできるだけ軽く受けとめられるといいでしょう。(反対に、いいことは素直に受けとめられると、なおいいでしょう)
 そして、悪感情を大きくしないためには、幸せになる考え方を心がけることです。
 また、悪循環に陥らないためには、できるだけ問題化しない現実を受け入れる、悪循環の考え方をストップする、悩みや問題があっても(それなりに)幸せに暮らせるように心がける、などができるようになるといいでしょう。

 日頃から自分の言葉と考えに気をつけて、不幸になる言葉を減らし、幸せになる言葉を増やしていけるといいのではないでしょうか。



   

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