読書日記

  出来ると思う

 『幸福は幸福を呼ぶ』(宇野千代)より、
 自信がある、ということは素晴らしいことである。それが単に自惚れでしか過ぎないことであっても、自信らしいものを持つことは好い。自信を持っているときは顔が輝いている。自分で自分の心に、「出来る」という暗示がかかっているからである。

 ひょっとしたら、出来ることと出来ないこととの差は、天地雲泥の差ではなく、出来ると思うか、出来ないと思うかの差ではないだろうか。
 自信があるのはいいことです。「出来る」と思ってやれば、たいていは出来るでしょう。
 でも、自信がなくてもいいのではないでしょうか。

 ただし、「出来ない」と思ってやらなければ、絶対に出来ません。
 また、「出来ない」と思ってやるよりも、「出来る(かもしれない)」と思ってやるほうが、自己暗示が働いて、出来やすいでしょう。

 実際には、「やってみなければわからない」のでしょう。
 だったら、「出来ない(かもしれない)」と悲観的に考えるより、「出来る(に違いない/かもしれない)」と(意図的に)楽観的に考えるように心がけたほうがいいのではないでしょうか。

  『悲観主義は弱さを招き、楽観主義はパワーをもたらす』 ウィリアム・ジェームズ

  『悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意志のものである』 アラン



   

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