読書日記

  自己暗示

 『人にやさしくなれる心理法則100』(多湖輝)より、
 人間には、ある意図や感覚が、筋道だてた説明や理屈によってではなく、実際に見聞きする言葉や、心の中の言葉を媒介として、本人が知らないうち、意識しないうちに伝わり、思いがけぬ行動を起こしてしまう一面がある。
 これは広い意味での「暗示」であるが、この無意識的な言葉の作用を、自分自身の心の中で起こしてしまうのが、「自己暗示」である。
 暗示にかかりやすい人とそうでない人がいるとは思いますが、自己暗示はけっこう影響あると思います。
 無意識であっても、心の中の言葉(考え)はその人の感じ方やその後の考え方に影響を与えます。
 たとえば、「××たらどうしよう(困る)」などと(無意識にでも)思っていると、その××の徴候に敏感になり、またそれを感じたときに過剰反応しがちです。

 また、同じことでも「できない(のではないか)」と思ってやるのと、「できる(んじゃないか)」と思ってやるのでは、「できる」と思ってやったほうができる確率が高いような気がします。
 その前に「(自分には)できない」と思ってやらなければ、100%できないのですが。

 悪い自己暗示にかからないように、不幸になる考え方をストップするできるといいのでしょう。
 たとえば、「うまくいかないのではないか」「××たらどうしよう」などと、ふと思ってしまっても、「本当? 絶対?」と疑ってみる。「絶対に本当」と言いきれないのなら、「わからない」「そうじゃないかもしれない」と考えられるだけでも、気もちが少しはラクになるでしょう。

 どうせやるのなら、「ベストを尽くせばいい」「なるようになる」などと考えたほうがいいでしょう。
 また、「大丈夫、大丈夫」「できる、できる」「(もう少し力を抜いて)ラクな気もちでやろう」などと自分の心を支える言葉を唱えるのも自己暗示の一種だと思います。

 悪い自己暗示にかからないようにし、いい自己暗示を自分にかけられるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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人にやさしくなれる心理法則100』多湖輝

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