読書日記

  フロー体験後の自己感覚

 『フロー体験 喜びの現象学』(M・チクセントミハイ)より、
 楽しさの現象学は8つの主要な構成要素をもっている。
 第七に、自己についての意識は消失するが、これに関してフロー体験の後では自己感覚はより強く現われる。

 フローしている時、人は最善を尽くし、たえず能力を高めなければならないような挑戦を受ける。
 しかし後にその活動が終って自意識が戻った時に人が顧みる自己は、フロー体験前のものとは同じではない。それは今や新しい能力と新しい体験によって高められているのである。
 フロー状態になるためには、自分に合った目標を選ぶことによって、最善を尽くす必要があります。集中することで他のことを意識の外に追いやれるという副産物もあります。

 一方、フロー体験の後には、「楽しかった」「よくやった」などと思え、充実感を感じやすいでしょう。
 やったことにそれなりの手ごたえを感じ、能力の向上を実感できることもあるでしょう。

 このような経験は、自分にとって大きいことだと思います。
 今までできなかった範囲までできたという新しい体験と、それを可能にした更新された能力を自覚することで、それなりの自信を得ることができるでしょう。(自信をつけるためには目標をもって努力する

 フロー体験を積み重ねていくことで、自己感覚を少しずつ高めていけたらいいのではないでしょうか。



   

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