読書日記

  気苦労や欲求不満を取り除く

 『フロー体験 喜びの現象学』(M・チクセントミハイ)より、
 楽しさの現象学は8つの主要な構成要素をもっている。
 第五に、意識から日々の生活の気苦労や欲求不満を取り除く、深いけれども無理のない没入状態で行為している。

 フローのこの特徴は、楽しい活動は行っていることへの完全な注意の集中を必要とする――したがって現在行っていることに無関係な情報が意識の中に入る余地を残さない――という事実の重要な副産物である。
 楽しい活動に集中しているフローの状態では、他のことはいっさい意識の中からなくなります。
 つらい状況でも、悩みを抱えていても、不幸なことがあっても、集中していれば忘れられる、つまり苦しまなくていいのです。むしろ、いい気分・幸せな気もちになれるのです。

 それはとても大きいことだと思います。
 現在抱えている悩みや不幸から、一時的にしても心が解放されるのです。
 その間、心を休息させられるのです。
 いい気もちや幸せな気もちになれることは心の栄養となり、心をそれだけ回復できるのです。それが、心身の健康をキープし、問題対応への力にもなるのだと思います。
 少なくとも、いい気分転換にはなるはずです。

 フロー状態になれることをするのが習慣になれば、無意識に気分転換ができるのです。
 フローになれる時間が増えれば、それだけ楽しめる時間が増え、幸せに暮らせるようになれるでしょう。
 自分が他のことを忘れて集中でき、楽しめるようなことをする習慣を身につけられるといいのではないでしょうか。



   

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