読書日記

  自らを統制している

 『フロー体験 喜びの現象学』(M・チクセントミハイ)より、
 楽しさの現象学は8つの主要な構成要素をもっている。
 第六に、楽しい経験は自分の行為を統制しているという感覚をともなう。

 人々が楽しむのは統制されているという感覚ではなく、困難な状況の中で統制を行っているという感覚なのである。
 結果が不確定である時、またその結果を左右することができる時にのみ、人は自らを真に統制しているかどうかが分かるのである。
 誰にでも簡単にできることをやっても、あまり楽しくはないのでしょう。
 ある程度難しいことが自分の努力しだいでうまくできる場合に、面白みや楽しさが生まれるのではないでしょうか。

 その中で自分の力でやっていると感じられることが大事なのでしょう。その心の中には、自負や自信のようなものもあるのかもしれません。
 いずれにしても、自分自身でその行為と結果をコントロールできているという感覚をもてることが肝心なのだと思います。

 反対に、良い結果を得られていることから、自らを統制できていると分かることが、喜びや自信にもつながるのでしょう。
 そういう経験は、今後を生きていく上でも大きな力になるのではないでしょうか。



   

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