見えていても見ない、聞こえていても聞かない、食べ物をつめこむだけで味わいもしない、雨上がりの土の湿ったにおいに気づかない、人と交わっても伝え合うべき気持ちがわからない――心当たりがあるのでは? これらは、目や耳や他の感覚器官を使っても、今ここで感じたり気づいたりすべきものを見落としてしまう実例なのです。 これらをひっくるめて、無関心といいます。