現実的な目標を設定する
現実的な目標を設定しないと、問題はいつまでたっても解決に向かって動きださずに、悩み苦しみ続けることになってしまいます。
たとえば、人間関係の問題で、こういうイヤな人がいてこういうイヤなことをすると嘆いているだけの人は、何も目標を設定していません。
考えられる目標は、1.イヤな相手をいなくする 2.イヤな相手を変える 3.イヤな思いをしてしまう自分を変える 4.自分がその場から離れる、の4つではないでしょうか。
1.のイヤな相手を自分の前からいなくすることはめったにできないでしょう。
2.のイヤな相手を変えることは極めて難しいでしょう。
3.の自分を変えるのには時間がかかるでしょう。
4.のそういう状況から逃れる、その人間関係をやめる方法はあるかもしれません。でも、それでは別の問題が発生することも考えられます。
さて、現実的な方法はどれでしょうか?
もちろん、イヤな相手を追い出すような方法もあるかもしれません。
お願いしてみれば、相手が変わってくれるかもしれません。
自分の考え方をちょっと変えればいいだけかもしれません。
そんな関係はやめても何も問題ないかもしれません。
自分が可能性を感じられる目標を選べばいいでしょう。また、いろんな解決方法を考えられるのならそれもいいと思います。
いちばんよくないのは、解決方法はこれしかないと思い込んでしまうことだと思います。それも現実的でない目標を設定しまう場合です。
たとえば、こんなイヤな人が目の前からいなくならないと問題は解決しない、この人がすごくやさしくなってくれないと耐えられない、すぐに問題が解決しないと困るなどです。こんなふうに考えることはなくても、ただ悩み続けてしまう人の中にはそのように思い込んでいるような人が多い気がします。
一つの目標としては、「こんな(イヤな)人もいる。こういう人とはそれなりにつきあえばいい。そういう自分になれたらいいな。(時間をかけてなりたい自分になっていこう)では、どうしたら?」のように考えられたら、と思います。
いちばんの方法は「そのままでいい」という問題化しない方法だと思うのです。「相手はそのままでしかたがない(ハオハオ)。自分はこのままでもいい(好好)。そのままでも平気でいられたらいいな。では、どうしたら?(たとえば、「ハオハオ」を身につけよう)」と考えればいいわけです。
「そのままでいい」というのは現実を(相手も自分も)変えなくていいということです。自分の考え方を変える工夫と努力をすればいいのです。