
しあわせ日記
自分を助けられる自分になろう
本当につらい時に、「なんでこんなことができないんだ」「自分はダメだ」などと、自分を責めたりバカにしたりしても、余計につらくなるだけです。それでは自分で自分をいじめているようなものです。自分がつらい思いをしていたら、早めに気づいて「自分を助けよう」と考えられるといいのです。
どうしたら少しでもラクになれるかを自分の味方になって本気で考えたら、たいていは何か方法を思いつくでしょう。
もしかしたら、その答えは必ずしも正しいこと、効率のいいこと、カッコいいこと、立派なことではないかもしれません。本当につらい時にはそれでもいいのです。
その事が重大な問題であっても緊急性がなければ、心が落ちついて前向きに考えられるようになってから、今後の対策を考えればいいのです。
自分を助ける方法の第一は、その時にできる自分を助ける考え方を心がけることです。
たとえば、自分を励ます考え方、自分の心を支える考え方、心を切り替える考え方……。
つらいことが多いと感じている人は「(自分で)自分を助ける」という発想がないのかもしれません。
19世紀イギリスの作家、サミュエル・スマイルズは『自助論』の中で、「自分で自分を助けようとする精神こそ、その人間をいつまでも励まし、元気づける」、そして「自分に対して“最良の援助者”になれ」と書いています。
いつでも自分を助けられるのは自分だけです。自分をいちばんよく知っているのも自分です。自分を助けるいい方法を考えられるのも自分です。
つらい時に、それに気づかなかったり、気づいてもそのままにしておくのは自分を大切にしていません。
つらい時にこそ、「自分を助けよう」と考えられる“自助の精神”を身につけることができるといいのです。
「天は自ら助くる者を助く」という言葉もあります。天も、人も、自ら努力していない人は助けてはくれないのではないでしょうか。
生きるのがラクになるためには、まず、「自分を助けられる自分になろう」と決意することから始めてみてはいかがでしょうか。