しあわせ日記
幸せの2つの側面
「幸せと脳との関連が明らかに−日本国民の幸福度の向上に期待−」(生理学研究所)より、
幸せには、好きなものが得られた時などに経験する「幸せな気持ち(幸せ感情)」としての一時的な側面と、自分は幸せである、と比較的長期にわたり安定して認知される「幸福度」としての長期的な側面の2つの側面があることが知られており、幸福度が高い人は日常生活の中で幸せ感情を感じやすく、逆に日常生活において幸せ感情を多く経験すればするほど幸福度が上がっていくというように、幸せの2つの側面は相互に関連していることが分かっていました。
幸せの判断は、幸せか不幸かの二つではありません。
幸せか不幸かどちらでもないかの三つでも不十分でしょう。
すごく幸せからすごく不幸まで、いろんなレベルの幸福度があると考えられます。
幸福度を少しずつあげていけるといいのではないでしょうか。
幸福度は自分の生活実感で判断できます。
それは生活の中でどのくらい幸せを感じられるかによります。
幸福度を高めるためには、幸せを感じられる回数と時間を増やせるといいのです。
「幸せと脳との関連が明らかに−日本国民の幸福度の向上に期待−」(生理学研究所)より、
幸福度が高い人ほど内側前頭前野の一領域である吻側前部帯状回(ふんそくぜんぶたいじょうかい)という脳領域の体積が大きく、その大きさはポジティブな出来事に直面した時の吻側前部帯状回の活性化と関連している(幸福度が高い人は、吻側前部帯状回が大きいために幸せ感情を感じやすい)ということが明らかとなりました。
幸せを感じる能力をつかさどるのが脳(内側前頭前野)の吻側前部帯状回なのかもしれません。
幸せを感じる脳力を鍛えれば、吻側前部帯状回が大きくなり、幸せを感じやすくなるのではないでしょうか。
幸福度を判断するもう一つの基準は、「自分は幸せ」という“幸せの自覚”の確かさです。
幸福度を高めるためには、幸せを感じられるようになるとともに、「幸せだなぁ」と思えるようになることが肝心です。
「幸福度は、その人の幸せになる能力に比例する」と言ってもいいでしょう。
つまり、幸せになる能力を向上させていけば、それにつれて幸福度を高めていけるということです。
自分を育てる心がけをちゃんと続ければ、「一年前に比べたら、少しは幸せに暮らせるようになれた」と、きっと思えるでしょう。
そうすれば、「(これからも)自分を育てていけば、少しずつ幸せに(暮らせるように)なっていける」とも思えるのです。
生涯少しずつ幸せになっていけるというのは、とても幸せな生き方だと思います。
生涯少しずつ幸せになっていける生き方は、いつでも「今がいちばん幸せ」と思える生き方でもあります。