しあわせ日記

  帰属の誤り

 “帰属”とは、何か事象が起こったときに、原因がどこにあったのかを求めようとする心理作用のこと。
 この帰属には種々の歪みが生じ、「帰属の誤り」「帰属バイアス」などと呼ばれます。
 自分に問題があったのか、他に何か問題があったのか、こうした意味づけによって出来事の見方には大きな違いが生じます。

 次のような「帰属の誤り」があります。
 「根本的な帰属の誤り」は、個人の行動を説明する際に、気質的または個性的な面を重視しすぎて、状況的な面を軽視しすぎる傾向のこと。「対応バイアス」とも言われます。
 「セルフ・サービング バイアス」は、成功か失敗かという場面に関しては、成功は自分に帰属し、失敗は環境に帰属するというように、自分にとって都合のよい帰属が起こりやすくなります。
 「コントロール幻想」は、実際には偶然によって生じている事象にもかかわらず、自分の意図や能力によって統制できると錯覚する傾向のこと。

 悪い結果になったときに、状況や他人のせいにするのはやめたほうがいいでしょう。
 たいていは自分にも何かしら問題があるはずです。ただし。「自分のせい」と自分を責めるのはよくありません。自省し、何かを学ぶことで、自分を育てられるといいでしょう。

 いい結果になったときに、自分を評価するのはいいことです。
 ただし、自分の努力や力だけでいい結果がでたわけではないのではないでしょうか。
 まわりの人に感謝することが、まわりの人と自分の幸せにつながるのではないかと思います。

 自分(の能力)を信じること、自信をもつことは、いいことです。
 ただし、自信過剰はよくないでしょう。

 幸せになるためには、自分(の心)を大切にすることが大事です。
 ただし、あくまでも現実的でなければなりません。超能力はないし、奇跡はまず起きないのです。
 まずは現実を受け入れた上で、現実的な問題にとりくむことが大切なのではないでしょうか。



   

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