読書日記

  エゴを捨て悟りの心を育てる言葉

 『ブッダの幸福論』(アルボムッレ・スマナサーラ)より、
 自分はどうしようもないぐらいエゴイストなんだけれども、幸せになりたい。そのためにはこのエゴイストの心を破って、どんどん広い心を作ることです。

  私に悟りの光があらわれますように。(各々3回繰り返す)
  私の親しい人々に悟りの光があらわれますように。
  生きとし生けるものに悟りの光があらわれますように。

 誰でも欲望があり、(幸せになりたいという)欲があるから幸せになれるのだと思います。
 でも、欲が強すぎてエゴイストになってしまうと、不幸になりやすく、幸せになれなくなってしまうのでしょう。
 自分の欲というエゴを抑えることで、幸せになれるといいのでしょう。

 悩みは欲望から生まれ、不幸な気もちになるのは何かの欲にとらわれているからでしょう。
 「○○たら幸せになれる」のように一つの幸せにとらわれて、それが叶わない限り「幸せになれない、不幸だ」と思ってしまう。
 幸せを手に入れても、その幸せを感じられなくなり、常にまだもっていない幸せばかりを追い求めてしまう。
 一つの問題や不幸があるだけで、それにとらわれて生活全体を不幸なものにしてしまう。
 一つのことにとらわれない(欲を捨てる)ことで幸せになれるといいのではないでしょうか。

 幸せはたくさんあるのです。今の幸せを感じつつ、さらなる幸せの追求ができるようになるといいのだと思います。
 また、自分だけの幸せを求めるのではなく、他者(さらには、多者)の幸せを願い、行動できるようになるといいのでしょう。
 そういう広い心をもてるように努力することが大事なのだと思います。

 幸せになるためには心を育てる(幸せになる能力を向上させる)ことが肝心なのだと思います。
 その究極の目標が悟りの心なのでしょう。



   

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