読書日記

  幸せは主観的・相対的

 PHP10月号の特集は『くよくよしない人・毎日を楽しめる人』。
 勝本華蓮さん(尼僧)は、
 幸不幸は、過去と現在、他人と自分を比較して妄想しているだけで、主観的・相対的なものだ。この世のものはすべて変化するから、何かに執着すると苦が生まれる。
 「この世は苦」が仏教の基本。「そうだ。もともと苦なんだ」と基準を下げると、プラス面が見えて、心がうんと軽くなりますよ(これ私の経験)。
 人は比較の考えをして不幸になっていることが多いのでしょう。
 たとえば、過去の幸せとそれを失った現在を比べて、未来(理想)と現在を比べて、人の幸せと自分を比べて、自分の不幸をまわりの人と比べて、・・・不幸な気もちになってしまう。
 そんな時には、「比較は不幸になる考え方」と思い起こし、「こんなふうに考えるのはやめよう」「こんなことを考えるより、○○しよう」などと、比較の考え方をストップし、心を切り替えられるといいのです。

 不幸になるのは、何かに執着しているのかもしれません。
 自分の心が今とらわれているものに気づき、一つのものにとらわれないような考え方ができるといいでしょう。

 なかなか幸せになれないのは、幸せの基準が高いからかもしれません。
 幸せの値段を下げれば、幸せと思えることがもっと増え、今日本に暮らす多くの人は「今は(それなりに)幸せ」と思えるようになれるでしょう。
 また、幸せを感じる能力を磨くことで幸せを感じられる心を養うことができるといいでしょう。
 幸せは主観的なものです。自分が幸せを感じられるもの・幸せと思えるものは、すべて自分の幸せなのです。

 幸せは相対的なものでもあります。そこで、過去の自分の幸福度と現在の自分の幸福度を比べて、少しでも幸せになれたと思えるといいでしょう。
 自分を育てる努力をちゃんと続ければ、「一年前に比べたら少しは幸せに暮らせるようになれた」と思えるようになれるはずです。
 生涯少しずつ幸福度を高めていけるといいのではないでしょうか。それは、いつでも「今がいちばん幸せ」と言える生き方でもあります。



   

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