読書日記

  上機嫌の効用

 『幸福論』(アラン)より、
 上機嫌というのは実に気前のいい奴なのだ。上機嫌は、何かをもらうというのではなく、むしろ人に与えている。
 なるほど、われわれは他人の幸福を考えねばならない。その通りだ。
 しかし、われわれが自分を愛する人たちのためになすことができる最善のことは、自分が幸福になることである。このことに人はまだあまり気づいていない。
 上機嫌でいることは心地好いことであり、広い意味での幸福感の一種です。
 上機嫌だと、幸福を感じやすくなります。上機嫌だと幸福になる考え方をしやすく、それが幸福になれる行動につながって幸福になれることが増えます。
 上機嫌はまわりの人に伝わります。上機嫌の人の様子を見るとつられて少し機嫌がよくなる人が多いのです。また、機嫌よくまわりの人に接すれば、相手も気分よく過ごせるでしょう。

 上機嫌で過ごすこと、気分よく生活することは、幸福に暮らす基盤となります。その中で、時々いろんな幸福を感じられるといいのです。
 上機嫌を心がけることは、好い気もちで人と接することになり、人間関係を良くするために役立ちます。まわりの人との関係が良くなれば、自分が幸福に暮らしやすくなるのです。

 相手の幸福と成長を願うのが本当の愛です。
 自分を愛する人は自分の幸福を願っているのですから、自分が幸福になることが相手を喜ばし、安心させるのです。一番の親孝行は子供が幸福になることではないでしょうか。
 自分が幸福な姿を相手に見せる第一の方法が、自分が上機嫌であることなのでしょう。

 自分の幸福のためにも、まわりの人の幸福のためにも、できるだけ上機嫌でいられるようになるといいのではないでしょうか。



   

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