読書日記

  自分の人生に責任を持つ

 『じょうぶな心のつくり方』(ジェリー・ミンチントン)より、
 人生が思いどおりにいかないとき、私たちはついつい自分以外のものを責めたくなる。
 自分には責任がないと思い込むと、自分が被害者のように感じ、ますます他人や環境のせいにしてしまう。
 たいていの場合、自分の身に起こることは、自分がしたことやしなかったことの結果である。
 自分の思いどおりにいかないとき、誰かのせい、組織のせい、環境のせい、社会のせい、運のせい、など自分以外のもののせいと考えがちです。
 そう考えると、イライラしたり気もちが沈んだりして、生活を楽しめなくなります。そういう思いが強くなると、腹が立ったり落ち込んだりして、生活のなかでやるべきことに悪影響を及ぼすことにもなりかねません。

 もっと悪いのは、他者のせいにすることで自分には責任がないと思い、状況を改善する努力を怠ってしまうことです。さらには、悪感情に流されて自分にとって悪いことをしてしまうこともありえます。その結果として、自分の生活や人生が悪いほうに変わることにもなってしまいます。
 「他人や状況のせい」を、自分が幸せになる努力をしない言い訳することで、自分の人生を不幸にしてしまうのは、自分のためによくないのではないでしょうか。

 いくら他者のせいにしても、その他者が責任をとってくれることはないのです。
 人生の責任は、本人が経験としてとるしかないのですから。

 自分の身に起こったことは、自分の過去の思考と行動の結果と考えたほうがいいのでしょう。
 「よい種をまけばよい果実を結び、悪い種をまけば悪い果実を結ぶ」(種まきの教訓)のです。
 雑草を抜いたり害敵を追いはらうことを怠れば、良好な収穫は望めないのです。
 不幸になったときには、他に原因があったとしても、「自分のせい」もあることを認め、反省・改善したほうが自分のためになるのです。

 他者のせいと、つい思ってしまうのはしかたがありません。
 そういう考えに気づいて、その考えをストップし、自分が幸せになれる考えを心がけられるようになるといいのではないでしょうか。



   

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