読書日記

  不幸にならない

『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。

幸せになる心の働きをもってすれば、
 不幸であまり苦しまずにすむ。
 つい不幸になってしまうことはあるが、
 それで傷つくようなことはない

 (『老子』第60章「以道@天下、其鬼不神、非其鬼不神、其神不傷人」)

 幸せになるためには、できるだけ不幸にならないことも大事です。
 誰の人生にも不幸なことはあります。不幸な気もちになることがあるのはしかたがありません。
 ただし、不幸な気もちが必要以上に強くなったり長くなったりするのは、自分がそういう不幸になる考え方をしているからです。
 そういう場合には、幸せになる考え方を心がけることで、不幸(な感情)を少しでも小さく、短くできるようになれるといいでしょう。

 悪いことがあったとき、つい不幸になる考え方をして、不幸な気もちになってしまうのはどうしようもありません。無意識にですから。
 そういう不幸になる考え方(もしくは、それに伴う不幸な気もち)に気づいて、「これ以上こんなふうに考えるのはやめよう」とストップできればいいのです。
 「こんなことを考えるより、○○しよう」のように切り替えられると、なおいいでしょう。

 不幸なことがあっても、心の中で不幸を大きくしなければ、傷つかなくてすむのです。心の傷をつくってしまうと、幸せに暮らすことが難しくなってしまいます。
 反対に、不幸を幸せに変えて自分を育てることができるといいのではないでしょうか。



   

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