読書日記
知足知止
『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。
「
今もっている幸せを知れば、幸せになれる。
それ以上求めなければ、断念の屈辱を味わうことはない。
過ぎた望みをもつことを止めれば、失敗の殆うさはない。
そうすれば、長久に幸せでいられるようになる
」
(『老子』第44章「知足不辱、知止不殆、可以長久」)
自分が今もっている幸せを知り、それを「
幸せだなぁ
」と心から思えれば、(一時的に)幸せ(な気もち)になれます。
自分が今もっている幸せをたくさん知っていて、それらを自分の生活の中で幸せに思う習慣や
感謝
する習慣がある人は、(日常的に)幸せに暮らせるようになれます。
幸せになるためには、まず「
今は(それなりに)幸せ
」と思えるようになるといいでしょう。
その上で、
さらなる幸せを求めて
生きていけるといいのではないでしょうか。
ただし、自分には得られない幸せを求めると、苦しむことになり、いずれはそれを断念して不幸になります(
求めすぎ
は不幸の元)。
実現可能な望みをもつ
ことが、とても大事なのだと思います。
とは言っても、現実には実現可能かどうかはやってみなければわからないことが多いでしょう。
自分が一所懸命に努力すれば実現可能だと思うのなら、やってみればいいのです。たとえうまくいかなくても、人生という長い目で見れば、「いい経験」になるはずです。一所懸命にやったのなら、なおさらです。
やるか、止めるか、その時々に自分が真剣に判断したのなら、それでいいのではないかと思います。
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老子』から学ぶ幸せの道
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