読書日記

  過程の楽しみ

 『心がスーッとなる ブッタの言葉』(アルボムッレ・スマナサーラ)より、
 楽しみといっても2種類あるのです。一つは何かに依存する楽しみ、もう一つは依存しない楽しみです。
 何かに依存する楽しみというのは、ある行為の結果や属性によって成り立つ楽しみです。
 これに対して、依存しない楽しみは、ずっと楽で健やかな楽しみです。

 「理性を持つならば、仕事をする過程でも、スポーツの練習をするときも、楽しみがついてきますよ」ということです。つまり期待しないことから楽しみが生まれるのです。
 何かに依存する楽しみがあるのでしょう。
 たとえば、仕事では業績・成功・評価・報酬などの結果による楽しみ。
 たとえば、スポーツやゲームなら勝つことの楽しみ。
 また、人づきあいでは他人に依存する楽しみ。

 これに対して、依存しない楽しみもあります。
 たとえば、仕事ではやること自体が楽しみ、うまくできた時の楽しみ、工夫する楽しみ、進歩の楽しみ。
 たとえば、スポーツでは練習中の様々な楽しみ、試合をする中での楽しみ。
 また、人づきあいでは共に楽しめることがいろいろあるでしょう。

 結果の楽しみだけを求めすぎると、過程が苦しくなり、悪い結果に余計につらい思いをすることになるでしょう。
 スポーツやゲームでは、勝つこともあるし負けることもあるから面白く、その中にいろんな楽しみがあるのです。
 また、「過程を愉しむ」ことと「結果」は両立すると思います。

 何事も(やらなくてはならないことも)楽しむ工夫努力をすることが大事だと思います。
 それによって、(仕事でも人生でも)自分の楽しみをもつことができるといいでしょう。
 そして、仕事や人生も「いいことも悪いこともある」ことを楽しめるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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