読書日記
決める力
PHP6月号の特集は『「決める力」のある人・ない人』。
渋谷昌三さん(目白大学教授)は、
「決める力」のある人とない人の違いはなんでしょうか。決める力とは良い結果をもたらすための判断に優れているかどうかを意味するものです。「決める力」のある人は、他者からの意見を聞いたり、自分で情報を集めたりして、他者の意見に惑わされることなく自分で判断する力があります。また、自分が決めたことの結果に責任感があり、結果の成否について後悔が少ない人といえます。
「決める力」にもいくつかの要素があるのでしょう。
第一に、正しい判断力。良い結果に結びつくことが大事です。
第二に、情報収集力。良い判断をするために役立つ情報や意見を集めることができるといいのでしょう。いい準備がいい決断につながるのです。
第三に、情報を利用する力。情報に惑わされずにうまく利用できるといいのでしょう。情報が多ければ、それだけ必要な力です。
第四に、自己判断力。人生の問題は自分で判断すべきです。人とは違う、自分に合った選択、自分らしい決断ができるといいのではないでしょうか。そのためには自分の物差しをもつこと。
第五に、決断時期を逃さない力。迷っていて決断できないで時機を逸するのはよくありません。問題によって、早く決断したほうがいいことも、じっくり考えたほうがいいことも、チャンスを待ったほうがいいことも、十分な準備ができてからがいいことも、・・・様々でしょう。
第六に、結果を受けとめる力。悪い結果も前向きに受けとめて「いい経験にしよう」とすること。「いい経験だった」と思えるようになれば、後悔することはありません。
「決める力」をつけるためには、自分の人生の中で決断の経験を重ねながら、その中で一つ一つ学んでいくことが大事なのではないでしょうか。