読書日記

  いろんなタイプの人がいる

 PHP6月号「明日への思い」は、阿川佐和子さん(作家)は、
 会話というコミュニケーションのなかでは、いろんなタイプの人がいるものです。黙れと言っても喋る人もいれば、声をかけなければ話そうとしない人もいます。何か聞かれたら話そうと思っている人もいるし、話しやすい人にだけ喋ろうと思っている人もいる。
 よく喋る人がコミュニケーションが上手くて、話すのが苦手な人がヘタだと思われがちですが、それは違うと思います。
 いろんな人がいます。
 会話に関しては、他にも、自分の話をしたがる人もいれば、人の話を聞きたがる人もいれば、人の話をよく聴いてくれる人もいれば、人の話をあまり聞かない人もいれば、(会話に参加できていない)人に話をふってくれる人もいれば・・・他にもいろんなタイプの人がいるのでしょう。

 そのことがちゃんとわかっていれば、自分とは違うタイプの人にあまりイライラしなくてすむでしょう。そして、「人は人(でいい)」と思えるといいでしょう。
 また、自分が話すのが上手ではなくても、そういう自分がいてもいいと考えられるといいでしょう。そして、「自分は自分(でいい)」と思えるといいでしょう。

 コミュニケーションにはいろんな要素があり、よく話す人が会話上手とは言い切れないないのでしょう。
 情報を伝えるという意味では、必要な情報以外のことは喋らなくても問題なのです。
 会話を楽しむという意味では、喋るのが楽しい人もいれば、人の話を聞くのが楽しい人もいれば、人とのやりとりが楽しい人もいれば、・・・人それぞれでいいのです。
 本当に大事な心を伝えるという意味では、言葉の多さよりも他の要素(言葉の質/表情/態度/アイコンタクトなど)のほうが重要なのではないでしょうか。

 「聞き上手は会話上手」と言われます。
 会話をはずませるのは、話上手の人よりも、聞き上手の人なのかもしれません。
 コミュニケーション上手を目指すのなら、(特に、話すのが苦手な人は)聞き上手を目指したほうがいいのではないでしょうか。



   

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