読書日記

  自由と心の贅沢

 『持たない暮らし』(下重暁子)より、
 予定や物や、目に見えるものがたくさんあればあるほど、人間はそれに縛られる。ものがなければとらわれるものはなく、この上なく自由だ。富や権力や欲望から自由になることができてはじめて、ほんとうの贅沢を知る。
 「贅沢」と「シンプル」とは、相反することのように思えるが、実は、シンプルな暮らしのなかからこそ、心の贅沢が得られるのだと思う。
 やる事や関わる人や使う物が多ければ多いほど、自分の時間やエネルギーやお金などを費やすことになります。
 その分、自由になる時間やエネルギーやお金が減ってしまいます。
 もの(事・人・物)が多いということは、それだけ不自由ということなのでしょう。

 やらない予定ややりたいことがあっても、不満を生むだけでしょう。
 自分の周辺にいてもまったく関わらない人は、いないのと変わりありません。
 使わない物を持っていても、維持するための空間や手間がかかるだけでしょう。
 このようなもの(事・人・物)を減らすことで、自由を増やせるといいのではないでしょうか。

 また、富や権力や欲望や怒りや恨みや嫉妬などに心がとらわれて不自由になっている人も多いのでしょう。
 そういうものから自由になれば、その分の時間とエネルギーを幸せになれることに使えるのです。

 幸せになるためには心の余裕が大切だと思います。
 余裕を生むためにも、もの(事・人・物)を減らし、心をとらわれないようにできるといいのでしょう。
 余裕が生まれれば心の贅沢もしやすいのでしょう。たとえば、時間をかける贅沢とかちょっとした贅沢とか何もしない贅沢とか。

 本当の心の贅沢は、幸せを感じられることだと思います。
 シンプルな暮らしのなかで、心に余裕をもっていろんな幸せを感じられるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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