しあわせ日記

  基本的ニーズ・居住

 「幸福度に関する研究会」(内閣府)が発表した 「幸福度指標試案・その2」(pdf形式)より、
(2)経済社会状況
ア)基本的ニーズ
 貧困状況、物質的剥奪率、相対的貧困ギャップ、食の安全、相対的貧困率、家賃・公共料金が経済的理由で支払えなかった世帯、消費者被害、物質的幸福の主観的評価、子どもの貧困率、100万人当たり自己破産件数、高齢者当たり自虐高齢者数、高齢者当たり孤独死数、孤独死への不安を感じる者の比率、老後の生活費不安。
イ)居住
 ホームレス数、居住費負担が重いと感じる世帯、住宅への満足度、劣悪な住居環境、路上のゴミ、水質・大気の質、近隣の安全、身近な環境(買い物、緑地、医療機関など)、子どもだけで過ごす時間がある子どもの数。
 基本的ニーズとして、昔から「衣食住」と言われます。現代は貨幣社会であり、「衣食住」の他多くのもの(物・サービス)はお金で買えます。そこで、経済的なことが幸福度に大きく影響します。
 ただし、お金はある程度あればよく、それ以上あっても幸福度はあまり変わらないようです。
 そこで、貧困に関する指標がいろいろ挙げられているようです。

 「衣食」については、お金がある程度あればそれなりに満足できるものを購入できるでしょう。
 でも、「住」については相当のお金がないとなかなか満足はできないのかもしれません。
 “足るを知る”人は満足でき、贅沢な人は満足できないという主観的な基準の違いも大きいとは思いますが。

 「住環境」(買い物・緑地・医療機関などの身近な環境、劣悪な住居環境、路上のゴミなど)も幸福度に影響があるのでしょう。
 近隣の安全、食の安全、水質・大気の質のような「安全」も“安心”という幸せに影響するのだと思います。
 また、子どもと高齢者が暮らしやすいのが幸せな環境である、という考えが指標に反映されているようです。

 経済社会状況と幸福度の関係で思い浮かぶのは、「国民総幸福量の増大は、経済成長よりも重要」としているブータンです。ブータンの1人当たりの国民総所得は2000ドル(約15万4000円)足らずですが、国民の97%が「幸せ」と答えるそうです。
 経済的・物質的豊かさや利便性などよりも、そこに住む人の心の豊かさのほうが幸不幸に大きな影響があるということでしょうか。



   

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