読書日記

  年をとっても幸せ

 『こころのレシピ』(クリストフ・アンドレ)より、
 人は年をとっても幸せでありつづけられる。あるいは若い頃以上に幸せになれるのです。
 その根拠はふたつあります。ひとつは、〈年をとることで感情が安定する〉こと。もうひとつは、〈人生経験を積むことで、幸せの扱い方が上手になる〉ことです。
 年をとっても幸せでいることは可能だと思います。また、若い頃よりも幸せになることも十分に可能だと思います。
 ただし、それは年をとるにつれて人間として成長し、幸せになる能力を向上させられる人の場合です。
 その人の心(の働き)が変わらなければ、年をとっても幸不幸はあまり変わらないでしょう。むしろ、老いるにつれて不幸になっていくのではないでしょうか。

 若いうちは幸せの可能性がたくさんあるけれども、幸せになる能力が足りないために、幸せに過ごせない人が多いと思います。
 反対に、年をとると幸せの可能性は減るけれども、幸せになる能力が高くなって、幸せに暮らせる人がけっこういるのだと思います。

 幸せになる能力を高める一つの方法は、できるだけ不幸にならないようになることです。そのためには、幸せになる考え方を身につけていくことができるといいでしょう。また、不幸を幸せに変えられるようになるといいでしょう。
 もう一つの方法は、自分の幸せになる方法をたくさんもつことです。そのためには、若いうちから自分が幸せになれることを一つ一つ増やしていくことだと思います。

 自分を育てることを続けていけば、生涯少しずつ幸せに暮らせるようになっていける、と思って生きられるようになるといいのではないでしょうか。



   

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