読書日記

  あきらめ力を磨く

 『不幸な国の幸福論』(加賀乙彦)より、
 足るを知るとは、言い換えるなら、あきらめるということでもあるでしょう。ここで言う「あきらめる」は、単に「断念する」ことではありません。
 世界と自分自身をしっかりと見つめて、本当に大切なものとそれほど必要ではないもの、自分に合っているものと合っていないもの、努力すればなんとかなることと努力してもどうにもならないこととを見極めていく。そのうえで、断念すべきことは潔く思い切り、自分なりの目標や夢に向かっていく。そういう広い意味での「あきらめ力」を磨くことが、幸せな人生につながっていくのだと思います。
 足るを知るということには、自分に今あるものを幸せと思うことと、自分に今足りないものを要らないと考えることが含まれるでしょう。
 足りないものを要らないとするのは、「あきらめる」ことなのでしょう。

 足りないものすべてを「これは要らない」と考えるのではなく、「これは今すぐには要らない」と考えてもいいののではないかと思います。
 自分の努力で手に入れられるものでも、時間がかかるものもあります。
 そいうものについては「今は××だけど、(努力をすれば)いつかは○○」のように希望がもって生きられるといいのではないでしょうか。

 「足るを知る」そのために「あきらめる」ということは、自分の幸福を選ぶことでもあると思います。
 その一つの基準は、大切なものです。自分にとって本当に大切なものはそんなには多くないと思います。それ以外のものは必要ではないのでしょう。
 もう一つの基準は、自分に合っているものです。それが無理のない自分らしさにつながるのだと思います。
 もう一つの基準は、自分の努力でなんとかなりそうなことです。達成可能な目標をもつことが大事です。実現不可能な望みをもつのは不幸の元です。

 自分が幸せになれる選択をする。そして、それ以外は「あきらめる」(求めない)ことが幸せな人生につながるのではないでしょうか。



   

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