読書日記

　　深呼吸して思い出す

　『急がない！　ひとりの時間を持ちなさい』（デイヴィッド・クンツ）より、
　では、静止するにはどうすればいいか？　それは実に簡単なことだ。何をやっていようとも、まず深呼吸する。
　目は開いていても閉じていてもかまわない。自分の心に神経を集中し、自分にとって大切なことを思い出す。立ち止まって、深呼吸をして、思い出す。

　何を思い出すか？　それは、あなたの活力源になっている信念でもいいし、前に起こった出来事でもかまわない。また、平和を求める祈りでもいい。
　あるいは、その瞬間に耳にしたいメッセージ、たとえば「あなたにはそれができる」といった言葉でもいいし、「いまは順調だ」といった自分を励ます言葉でも一向にかまわない。
　深呼吸をすると、身体は脈拍が少し下がり、心は少し落ちつくという効果があります。これだけでも、心身にとってはいいことです。深呼吸をすると心地好いと感じられる人も多いでしょう。
　それと同時に、今までやっていたことをストップできる、つまり「静止」できるのです。

　そこで、自分にとって大切なもの（事・人・言葉など）を思い出せると、なおいいのでしょう。
　心が落ちつかないときには、自分の心を支える言葉を言えるといいのでしょう。
　つらいときや元気がないときには、自分を励ます言葉を自分にかけてあげられるといいのでしょう。
　自分の心に効く言葉を思い出せるといいのではないでしょうか。
　幸せの呪文のようなものでもいいのではないかと思います。

　「静止」することには、まず自分の心と身体を落ちつかせるという働きがあるのだと思います。



　　　

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